【完璧を求めすぎて動けない50代管理職へ】“脳のクセ”を整えて、自分を責めずに行動できる3つの習慣

完璧を求めすぎる
メンタくん

正直、やる気はあるんですよ…。
だけど毎回“もっと完璧にしなきゃ”って思ってるうちに、手が止まってしまって…結局また自己嫌悪。
『自分って、結局ダメなのかな』って思うんです。

脳科学メンタル総研リサーチャー みすず

それ“脳の防衛反応”なんです。
完璧を求めすぎると、脳は“失敗のリスク”を避けようとして、無意識にブレーキをかけるんですよ。

つまり、“失敗を避けるために、あえて動かない”という反応なんです。
これは性格ではなく、脳のしくみの問題なんです。

目次
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この記事のハイライト

・完璧を求めすぎることは、「無意識の脳のクセ」であり、あなたを苦しめる思考パターンのひとつ。
・必要なのは、“意志の強さ”ではなく「強さの質」を変える視点。
・脳は“失敗のリスク”を避けようとして、やる気を抑え、「動かない選択」をしてしまう。
・完璧主義の人がハマりやすいのは、中途半端・比較・恐れ・自己否定という4つの行動停止パターン。
・行動できるようになるカギは、脳のしくみに合った3つの習慣を取り入れること。
・行動できないのは意志の弱さではなく“脳の働き”のせい。脳を整えれば、行動は変えられる。

完璧を求めすぎて動けないのは“脳のクセ”。整えれば、行動できる自分を取り戻せる

やらなきゃとは思っている。だけど、なぜか動けない。


それは
あなたの意志や能力の問題ではありません。

むしろ、責任感が強く
結果を出し続けてきた人ほど陥りやすい
脳のクセ” が原因です。

特に50代の管理職は

「失敗は許されない」
「常に正解を出さなければならない」

という目に見えないプレッシャーを
誰よりも背負っています。

その重圧に反応した脳
“完璧じゃないなら、やらないほうがいい” と


無意識にブレーキをかけてしまう
これが、動けなくなる正体です。

ですが、脳には“仕組み”があります。


だからこそ、そのクセに気づき
少し整えていくことで、行動は変えられます。

「完璧を求めすぎる」とは何か?その特徴と心理のしくみ

完璧を求める人ほど
「もっと努力すればできるはず」と
“意志の強さ”で乗り切ろうとします。

けれど、それでも動けない──


そんなとき必要なのは
“意志の強さ”ではなく
強さの質”を変える視点です。

本当の強さとは
自分を追い込むことではなく


脳が安心して動ける環境を整える力のこと。

では、なぜその「安心できる環境」を
持てないのでしょうか?


それは、無意識に高すぎる基準や
プレッシャーの中で行動しようとしてしまうからです。

特に50代の管理職には「これくらい当然」と
自ら決めた高い基準を
あらゆる場面に当てはめる傾向が見られます。

その背景にあるのは

失敗は許されない

無能と思われたくない

という強い不安。

これは、長年の経験や立場から培われた
「勝ち続けなければ価値がない」という思い込み
による影響が考えられます。

その結果
自分を労わる余裕がなくなり
本来の自信や安心感も揺らいでいきます。


そして気づけば
「能力はあるのに動けない」状態に──。

この思考は意志の弱さではなく
脳の防衛反応


まずは「自分に厳しすぎる」ことに気づくことが
“行動できる脳”を取り戻す第一歩です。

「完璧を求めすぎる脳」が行動を止めるメカニズムとは?

完璧を求めすぎる

脳は「失敗のリスク」を察知すると
やる気があっても
無意識に“動かない”選択をしてしまいます。


50代の管理職になると
「もう失敗できない」
「周囲からの評価を落としたくない」
といった思いが強くなりがちです。


その緊張状態が続くことで
脳は**常に“危機管理モード”**になります。


「まだ不十分かもしれない」
「今やると失敗するかも」


そんな判断が脳内で下されると
ストレスホルモン(コルチゾール)が分泌され
自然と行動が抑えられてしまうのです。


つまり、あなたの意志が弱いわけではなく
脳が「今は動くな」と判断しているだけなのです。

この仕組みを知るだけでも
「なぜ動けないのか」が腑に落ちて


少しずつ
“動ける自分”を取り戻すきっかけになります。

豆知識:コルチゾールは“逃げる・隠れる”などの防衛行動を優先させる働きがあり、
思いきって動く力(実行機能)を一時的に弱める作用があります。

「完璧を求めすぎる人」が陥りやすい4つの“行動停止”パターン

「やらなければいけないのに、なぜか動けない」


その背景には
脳が無意識にブレーキをかける4つのパターン
隠れていることがあります。

1. 中途半端で終わる


「完璧に仕上げなければ」と構えすぎて
一歩目が重くなる。


締切間際にようやく手をつけても納得できず
途中で手が止まる──


そんな悪循環に陥っていませんか?

2. 比較して落ち込む


実績があるはずなのに
若手の成果や周囲の評価が気になる。


本来比べる必要のない相手と比べ
自分を必要以上に低く見積もってしまう。


それは、長年の責任感の裏返しでもあります。

3. ミスが怖くて着手できない


「失敗できない」という思いが強く
準備ばかりで動けなくなる。


注目される仕事ほど
「完璧じゃないと出せない」と考えてしまい
結果的に行動が後回しになります。

4. 自己否定・疲弊感

理想が高いからこそ
「今の自分じゃダメだ」と感じてしまう。


表向きは冷静でも、内心では疲れ果て
エネルギーを消耗し
気力さえ奪われていきます。

これらのパターンは
**怠けや能力不足ではなく
脳があなたを守ろうとする“防衛反応”です


つまり、問題は性格ではなく
「脳の仕組み」にあるのです。

 完璧を手放して“行動できる脳”をつくる3つの習慣

完璧を求めすぎる

ここで紹介する3つの習慣は
どれも“がんばらなくていい脳の整え方”です。

習慣:合格ラインを「80点」に決めておく

完璧を目指すほど、脳は動けなくなります。

あらかじめ「80点で合格」と決めておけば
脳が「これで大丈夫」と判断し
一歩目が軽くなります。


・ プレゼンは“伝わる”を優先し、細部は後回し
・部下への指示も、まず方向性だけ伝える

仕事は、動き出せば自然に進みます。
完璧は後で整えれば十分です。

習慣:「If-Then」で脳のスイッチを自動化する

脳は、判断するたびにエネルギーを消耗します。


だからこそ、「○○したら△△する」という
ルールを決めておくと、行動が自動化されます。

例:
・コーヒーを飲んだら、今日のタスクを5分だけ書き出す
・出社したら、まず報告メールだけ返信

ポイントは、気合い不要の小さな行動にすること。
やる気に頼らず、ムダなエネルギーを減らせます。

:「もし失敗するとしたら?」と最初に考えておく

脳は不安を感じるとブレーキをかけます。


だから、不安をあらかじめ“つぶしておく
行動しやすくなります。

これは「プレモーテム思考」と呼ばれる方法で
最悪を想定して備えるというものです。

例:
・資料で質問されそうな部分に補足資料を用意しておく
・時間が足りないときは、A案だけに集中する

「失敗しても大丈夫」と脳が判断できれば
自然と動きやすくなります。

どの習慣も
“やる気に頼らず脳が安心して動ける状態”
を整えることが目的です。


自分を変えるのではなく
脳に合ったやり方に切り替えていきましょう。

「動けなかった自分」を変えた50代管理職のリアルな声

実際に、「完璧を求めすぎて動けない」状態から抜け出した
50代の方々の声をご紹介します。

Yさん/55歳・管理職・神奈川県

完璧主義で手が止まり、いつもギリギリで自己嫌悪。
「脳の反応だった」と知って気がラクに。
今では“80点でOK”と決めて、早めに動けるようになりました。

Sさん/52歳・管理部門・千葉県

「まだ完璧じゃない」と悩み続け、心も体も疲弊。
脳がブレーキをかけていたと知って安心しました。
優先順位を決め、小さな行動から始める習慣がついてきました。

Tさん/58歳・営業職・福岡県

ミスや失敗に過敏で、自分を責め続けていました。
今は「まず動いてみよう」と考え方が変わり、
行動量が増えて、気持ちも前向きになっています。

まとめ ― 完璧を目指すよりも、一歩動ける自分を取り戻す



「やらなきゃとは思っている。だけど、なぜか動けない。」

それは、あなたの意志の弱さでも
能力の問題でもありません。


脳があなたを守ろうとしている
ごく自然な反応です。

今回紹介した3つの方法は
無理なく行動を取り戻すための “脳の整え方” です。

行動を取り戻す3つの習慣

・「80点で十分」と決めることで、最初の一歩が軽くなる
・「○○したら△△する」ルールで、迷いを減らす
・「もし失敗するとしたら?」と事前に備えることで、脳に安心を与える

これらは、自分を責めて変えようとするのではなく
脳が自然と動ける環境を整えるアプローチです。

完璧を求めて立ち止まるよりも
まず一歩、動ける自分を取り戻すこと。

そして、その一歩が重なっていくことで
50代のあなたの経験が
再び“力として活きる道”が見えてきます。

もし今
「自分を責めるクセがやめられない…」
「頭の中がグルグルして疲れる…」


そんな状態に心当たりがあるなら
脳のケアが必要なサインかもしれません。


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「気づくこと」が、脳を変える第一歩です。
ぜひ、あなたの次の一歩にお役立てください。

よくある質問(Q&A)

完璧を求めすぎるとどうなりますか?

脳が“常に危機モード”になり、行動が止まりやすくなります。

完璧を求めると、脳は「失敗してはいけない」と認識し
**ストレスホルモン(コルチゾール)**を分泌します。


この状態が続くと、脳は“リスク回避”を最優先し
やる気や判断力を一時的に低下させるのです。

特に責任ある立場の方ほど、「もう間違えられない」という心理が強く
脳が**“守り”に入ってブレーキをかける反応**が出やすくなります。

完璧を求める人の特徴は?

自分に対して非常に厳しく、妥協ができず、「常に最善を尽くさねば」と考えがちです。

具体的には以下のような傾向があります

・小さなミスでも強いストレスを感じる
・他人の評価に敏感で、自分を比較しやすい
・準備に時間をかけすぎて、実行が遅れる
・成果が出ても「まだ足りない」と感じる

これらは、脳が“安心”よりも“リスクの最小化”を優先している証拠でもあります。

完璧主義の人はうつになりやすいですか?

はい。完璧を求め続ける思考は、脳に慢性的なストレスをかけ続けるため、結果としてうつになりやすい傾向があります。

「失敗してはいけない」「きちんとやらなければ意味がない」といった思考が続くと、
脳は常に緊張状態となり、リラックスできなくなります。

この状態が続くことで、気分を安定させるセロトニンや、やる気を生み出すドーパミンなどの脳内ホルモンが減少し、活力や意欲が低下。
その結果、心が疲れ果ててしまいやすくなるのです。

特に50代以降は、回復力やストレス耐性の変化も影響し、
これまでと同じ頑張り方では、知らないうちに心が疲れ、うつ状態に近づくリスクが高まります。

完璧主義から抜け出す方法はありますか?

はい、「考え方」ではなく「脳の反応」を整えることがカギです。

「もっと頑張らなきゃ」「まだ不十分だ」と感じるのは、意志が弱いからではなく、
脳が“失敗を避ける”ためにブレーキをかけている反応です。

脳には「可塑性(かそせい)」という性質があり、習慣や刺激によって働き方が変わります。
つまり、脳にやさしい習慣を取り入れるだけで、完璧にこだわって動けない状態から抜け出せるのです。

脱・完璧主義におすすめの3ステップ

「80点で出す」と決める
 → 「ここまでで良し」と線引きすれば、脳のプレッシャーが軽くなり動きやすくなります。
「○○したら△△する」とルール化
 → 例:「デスクに座ったら、まず会議資料に目を通す」など、迷いを減らす仕組みをつくる。
「どこでつまずくか」を想定して備える
 → 補足資料の用意や優先順位の決定など、“もしもの準備”で脳に安心感を与えます。

自分を責めるのではなく、脳の仕組みに合った整え方をする。
それが、完璧主義から自由になり、行動できる自分を取り戻す第一歩です。

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この記事を書いた人

「人生、楽しもう!」

でも、自分一人だけが楽しんでいても、
本当の幸せは感じられません。

周囲の人たちも一緒に人生を楽しみ、
幸せを感じることで、
私自身もより大きな幸せを感じることができます。

そのために私ができること…

それは、
脳科学とメンタルの研究を通じて、
人々の心をサポートすることだと確信しています。

この想いを胸に、
リサーチャーとしての道を歩み始めました。

私が「脳科学メンタル総研」の
やぶざきさんに出会ったのは、
3年半前のことです。

当時、私は家事や育児、
そしてやりがいのない仕事に追われ、
自分自身の時間はほとんどなく、


「人生は修行」
という考えに縛られて心が疲れていました。

そんな時、
ふと目に留まった
「自分軸」
という言葉に強く惹かれ


やぶざきさんの
講座を受けることを決意しました。

その講座を通じて、
脳のパターン認識が変わり、

「人生は修行」から
「人生、楽しもう!」という
新たな価値観に変化しました。

脳のパターン認識が変わることで、
心にゆとりが生まれ、

ギターや刺繍、美術展鑑賞といった
趣味を楽しむことで、
日々の生活が充実しています。

今では、
私と同じように心が疲れ切ってしまっている人たちが、
脳科学メンタル総研を通じて

その状態から抜け出し、
人生を楽しむサポートをしたい
という強い思いを持っています。


プライベート
高校2年生と中学1年生の男子の母。
趣味はクラシックギター、刺繍、美術展鑑賞です。

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