
書類の提出期限も、支払いの期日も頭では分かってるんです。
それでも気づけばギリギリ、時には遅れて遅延金まで払うこともあります。
『今度こそ早めにやろう』と思っても、電話や来客に追われて後回しになって、
“どうして自分はできないんだ”って責めてしまう。
その繰り返しなんです。



それは意志の弱さじゃなくて、脳のクセが原因です。
脳を整えれば、自然に前倒しで動けるようになりますよ。
私は今フリーでライター活動をしていますが
正規職員としても30年以上働き続けており
今も現場を経験しています。
その中で
部下を支えながら成果を求められる日々の重圧
やる気はあっても後回しにしてしまう自分への苛立ちに苦しむ
──真面目な管理職の方ほど
大変な思いをしている姿を間近で見てきました。
だからこそお伝えしたいのです。
「ギリギリにならないと行動できない」のは
意志の弱さではなく、脳のクセの問題です。
自分を責める必要はありません。
企業で頑張る管理職のあなたにこそ
この方法を役立てていただきたい。
その思いで、私は記事をお届けしています。
この記事のハイライト
・「ギリギリ行動」は意志の弱さではなく脳のクセです。
・ 後回しは信用や自信を失う悪循環を招きます。
・ 脳科学で“ギリギリにならないと動けない脳”の仕組みがわかっています。
・ 脳を整えれば、自然に前倒しで動けるようになります。
・ 今日からできる3つのステップで改善を始められます。
・ 50代からでも遅くありません。“自然に動ける脳”を育てましょう。
ギリギリにならないと行動できないのは意志の弱さではない


管理職として長く働いてきた方ほど
責任感が強く
「自分は意志が弱いのではないか」
と悩みがちです。
しかし、後回し癖は決して
性格や努力不足のせいではありません。
脳の働きによって
「分かっているのに動けない」状態が
起こっているんです。
たとえば、脳の中にある扁桃体は
不安や面倒を強く感じると
自動的にブレーキをかけます。
その結果、「早くやらなきゃ」と
計画を立てる前頭前野の働きが抑え込まれ
頭では理解していても
体が動かなくなっています。
まさに、脳の中でブレーキとアクセルを
同時に踏んでいるような状態。
つまり
これはあなたの責任感や能力とは別の問題です。
ここを理解するだけで
自己否定の重荷はぐっと軽くなるはずです。
ギリギリ行動がもたらす悪循環
「まだ大丈夫」と後回しを続けると
必ずツケが回ってきます。
- 提出の遅れで信用を落とす
- 支払いの遅れで遅延金を払う
- 慌てて仕上げてミスが増える
- 終わったあと自分を責める
この「後回し → 信用低下 → 自己否定」
のループに入ると
さらに動けなくなり
次もギリギリになる悪循環に陥ります。
仕事だけでなく
家庭でも「また忘れてたの?」
と呆れられる原因に。
小さな遅れが積み重なるほど
自信と信頼は確実に削られていきます。
だからこそ
どこかで断ち切る必要があるんです。
“ギリギリにならないと動けない脳”の正体とは?



どうして自分はギリギリにならないと動けないんだろう…
そう悩む方は少なくありません。
これは意志や性格の問題ではなく
脳の仕組みによって起こる現象です。
脳科学の観点から見ると
先延ばしには次の3つの働きが影響しています。
・不安センサーの過剰反応
やる前から「面倒だ」「失敗したらどうしよう」と強く感じ、行動を避けてしまう。
・司令塔の力の低下
判断や計画を担う部分が疲れると、優先順位を決められず、先送りしやすくなる。
・やる気スイッチの誤作動
締切直前の緊張を“快感”と勘違いし、追い込まれないと動けないクセが定着する。
このようにして
「ギリギリにならないと動けない脳のパターン」
が作られてしまうのです。
しかし、これは脳の働き方の問題であり
整えれば変わることができます。
豆知識:脳のしくみ
・不安センサー=扁桃体(不安や恐れを感じる場所)
・司令塔=前頭前野(計画や判断を担う場所)
・やる気スイッチ=ドーパミン系(達成感や報酬を感じる仕組み)
4. 脳を整えると行動はどう変わるのか?


脳のクセを意識して整えるだけで
行動は少しずつ前倒しに変わっていきます。
「やらなきゃ」と思いながら
先延ばししていたことも
自然に取りかかれるようになるんです。
具体的にはこんな変化が期待できます。
- 提出物や支払いを余裕を持って済ませられる
- 慌てず準備できるのでミスが減る
- 部下や取引先からの信頼を守れる
- 「前よりできるようになった」という手ごたえを感じられる
- 家庭でも落ち着いて過ごせる時間が増える
劇的な変化ではなくても
小さな改善の積み重ねが
安心感と自信を取り戻すことにつながります。
その第一歩が
「脳を整えること」なんです。
リサーチャーみすずが“ギリギリ行動”から脱却して手に入れた自由な時間



いつもギリギリで動いてしまい、時間も気持ちも余裕がない…
かつて、そのせいで
「自分はなんでちゃんとできないんだ」と責めたり
イライラを周囲にぶつけてしまう。
そんな日々を送っていました。
ところが、脳を整えることで
次のような変化が生まれました。
・職場:面倒な作業も前もって片づけられるようになり、メンバーの仕事をチェックする余裕ができ、信頼も高まった
・家庭:家事や雑務を早めに終わらせ、趣味や自己投資、子どもとの時間を確保できるようになり、イライラも減った
・将来:50代で定年が近づく中、セカンドライフの準備に必要な時間を確保できた
時間を前倒しで使えるようになったことで
職場では信頼を
家庭では充実感を
そして自分自身には安心を
取り戻すことができました。
「ギリギリにならないと行動できない」から脱却する3ステップ
1.「鎖骨すりすり」で不安をリセット


鎖骨の下を軽くさすりながら深呼吸をして
目を左右にゆっくり動かしましょう。
2〜3分で十分です。
右脳と左脳の働きが整い
頭の中の「ぐるぐる思考」が落ち着き
不安をリセットできます。



頭がスッキリして
書類を後回しにすることがなくなりました!
2.「5分だけ着手」で脳をスタートモードに
大きな仕事を前にすると
「面倒だ」と感じて脳がブレーキをかけます。
そこで「5分だけやる」
と決めて小さく始めましょう。
脳には「一度始めたことは終えたくなる」
という性質があります。
最初の1行を書く
請求書を机に出す
小さな行動でスイッチが入り
自然に作業が進み始めます。



私自身も記事執筆では
最初から長時間集中しようとすると気が重くなります。
けれど「見出しだけ5分で書こう」と始めると
気づけば1時間以上続いていることが多いんです。
3. 行動を仕組み化して“自然に前倒し”を習慣化
人は意志よりも環境に左右されます。
だからこそ仕組みが大切です。
・支払いは1日前にリマインドを設定する
・提出書類は見える場所に置く
こうした小さな工夫で
意識せずとも前倒し行動が習慣になっていきます。



リサーチャー活動のため
別室に置いていたPCをリビングに移動させ
思い立ったらすぐ作業できる環境を
整えたことで作業がはかどっています。
まとめ──50代からでも遅くない、自然に動ける脳へ


「ギリギリにならないと行動できない」のは
意志や能力の問題ではありません。
脳のクセを整えれば、
誰でも自然に前倒しで動けるようになります。
50代からでも遅くはありません。
むしろ今だからこそ、信頼やキャリアを守り
家族との時間を大切にするために
「自然に動ける脳」を育てるチャンスです。
今日からできることは
- 不安をリセットする
- 小さく始める
- 行動を仕組み化する
この3つだけで十分です。
小さな一歩の積み重ねが
やがて大きな安心感と自信につながります。
そしてもし「またやってしまった」と
自分を責めてしまうことが多いなら
今こそ 小冊子『自責グセ完全対策本』
を手に取ってみてください。
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管理職としての信頼を守るために
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気づいた今が変わるチャンスです。
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よくある質問(Q&A)
- 50代からでも「脳を整える」習慣は身につきますか?
-
はい。
脳には年齢にかかわらず柔軟に変化する力(脳の可塑性)があり
50代からでも新しい習慣を取り入れることが可能です。
小さな行動を繰り返すことで、
自然に前倒しの行動が身につきます。 - 予定が立て込んでいるときでも前倒し行動は可能ですか?
-
可能です。
忙しいときにこそ「全部やろう」と思うと動けなくなりますが
「5分だけ着手」や「リマインド設定」といった
小さな工夫なら無理なく実行できます。
完璧を目指さず、小さく始めることが前倒し行動を続けるコツです。 - ギリギリ行動は性格ではなく脳のクセだとありましたが、これは改善にどれくらいかかりますか?
-
個人差はありますが
多くの人は数週間〜1か月ほどで「前より早く動ける」と実感し始めます。劇的に変わるのではなく
小さな改善を積み重ねることで確実に習慣が変わっていきます。
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